- 2009年3月5日
- 再来週に日本へ帰任する同僚のプライベート送別会
定期的にミシュラン星付きレストランを巡る会を行っていたので、有志5人で最後の贅沢と、三つ星レストランでの食事を企画
白羽の矢を立てたのは、リヨンの南100kmにあるMaison Picというレストラン
100年以上続く名門で、三代にわたって☆☆☆を保持。
カリスマと呼ばれたお父さんが亡くなってから息子さんが継いだんですが、☆☆に落としてしまい、後にシェフに就いた娘さん(妹)が07年に☆☆☆に返り咲き&女性で史上三人目の☆☆☆シェフ&07年「今年のシェフ」に選ばれるという快挙を果たしたのでした。
リヨン界隈で、あこがれのレストランというと必ず名前が挙がるホテル・レストラン。
会社出発が遅れて、20時半の到着
入り口を入って左はセカンドの「7」
右がPIC
中に入るといきなり、1900年以降の赤ミシュランが!壮観…
やっぱり銀食器
しかも、使い込んでる&店の名前が彫ってあるし…

食前酒にシャンパンを飲みながら、アミューズ(付き出し)を
一番左のは思い出せないけど、その次がアボガドのボールとエビ、次がカボチャの甘煮、一番右がフォアグラのボール
一番左から順番に食べるように言われた
確かに、だんだんと味が強くなってくる
右二つのプレゼンテーションなんて、日本料理の影響を結構受けているみたい

前菜1皿目
フォアグラの焼きプリン風
見た目はデザートの焼きプリンにそっくりだけど、食べてみるとまさにフォアグラ

ここからは白ワイン ロワールのピュイイ・フメ2001年をチョイス
前菜2皿目
泡立てたコンテチーズ風味のソースの中に小さく切った生牡蠣が
チーズと生牡蠣がこんなに合うとは思わなかった(驚

前菜3皿目
シャンピニオン・ド・パリ(マッシュルーム)とそのラビオリ、コンソメ風味
マッシュルームやラビオリと一緒に食べる分には全く気にならないんだけど、単独でコンソメスープを飲むとかなりしょっぱい

前菜4皿目
ブルターニュ産ホタテと泡立てた牛乳、バスマチライス、煮込んだ長ネギ合わせ
どうやってホタテに火を入れているのか分からないけど、生じゃないけど火が通りすぎてもない。いい感じに火が通ってます。

ここから赤ワインにスイッチ
デキャンタージュするソムリエ見習い中のお姉さん

ローヌのエルミタージュ99年
この後の魚料理に合うようにとソムリエのアドバイスでチョイス
結論から言うと、美味しワインだったけど料理には合わなかった
タンニンが強くて、ワインが料理に勝っちゃった(涙
自分たちの力不足を棚に上げて、ソムリエ減点を決議した我々(笑)
メイン1皿目魚
鱸のムニエル、イエローワインソース、セヴェンヌ玉葱とカラメル風クルミ添え
さっきのホタテもそうだったけど、鱸の火入れが絶妙
全くぱさつかず、非常にジューシー
この日最高の1皿に認定〜♪

ここで口直し
ミカン三種の味シャンパンベースでした

再びワインチェンジ
次の肉料理&チーズに合わせて、赤ワインを
主賓が赴任した年の2003年のブルゴーニュを選ぼうとソムリエにも相談するが、なかなか結論が出ない
結局ソムリエが「時間をいただけませんか。私がご希望に添うものを選んできます。お口に合わなければ下げさせていただきますので」とワイン倉に消える。。。
しばらくしてソムリエが戻ってくるが、ラベルを見せてくれない
「ブラインドテイストをしましょう。どのDomaineのどの銘柄かを当ててください」
をいをい(^^;
6人中ワインの好きな3人が真剣に香りを嗅ぎ、味を見て当てようとする。
同僚1:ジュヴレ・シャンベルタンもしくはヴォーヌ・ロマネ
私:シャンボール・ミュジニー
同僚2:ギブアップ(笑)
ソムリエから答えが…「シャンボール・ミュジニーです」
おぉ!当たった!!わーい(^o^)
数少ない飲んだことのあるワインから消去法で得たまぐれとはいっても、当たるのは嬉しいものv( ̄ー ̄)v
お味の方も控えめだけど爽やかな香りと、これまた控えめなタンニンでいい感じ。もしかすると、1本目の赤と2本目の赤を入れ替えた方が良かったかも!?
メイン2皿目肉
シャロレ産牛肉テンダーロインとランド産フォアグラのアンサンブル
さすがに美味しい肉だったけど、最後にフォアグラとのあわせはきつかった(≧▽≦;)

次はチーズ
凄い量&種類のチーズ

牛、羊、山羊…なかなかな香りが…
無難な牛のみをチョイス

そしてデザート1皿目
なんだったか思い出せない(大汗
三層か四層になってて、下からすくっていろいろな味を楽しんだ記憶はあるんだけど…メニューにも載ってないし(?_?)

デザート2皿目
温&冷スフレ オレンジリキュール
レンジリキュールのアルコールがきつくて、残念ながら好きになれない一品でした(汗

この時点で24時半を過ぎてました(驚
まったく時間を感じさせない
最後の〆はラウンジに移ってのコーヒー
コーヒーのお供1

砂糖もひと味違う

コーヒーのお供2

全てが終わったのは25時半(眠
シェフと一緒に写真を撮れなかったので、壁の写真と一緒に
右が初代ピック氏(おじいちゃん)
左が2代目ピック氏(おとうさん)
真ん中が3代目ピック女史(アンヌ・ソフィー)

お願いしておいたメニュー&シェフのサインをお土産にいただき帰路に

結局5時間を過ごしたわけですが、まったく時間を感じさせないサービス
さすが☆☆☆のサービスです
全体的にスタッフが若くて、☆☆☆にありがちがな格式張ったサービスと言うよりは、ほどよく柔らかい当たりで気を遣わずに済みました
☆☆☆はそうそう行ける所ではないけど、同僚の帰任を口実に一気に盛り上がって実現
料理もさることとながら、本当のサービスを体験できるのは滅多にないこと
美味しい料理を最高の環境で
これ以上の贅沢はないな
機会があれば、是非ゼヒまた行きたい店
今度はア・ラ・カルトで注文したいな
コースは量が多すぎる…(苦
Maison PIC
285, av Victore Hugo
TEL : +33 (0)4 7544 1532